「斜面の自画像」2010年 素材:鏡、木材、ペンキ 場所:大町市虹の家側の斜面 湖畔の原始感覚美術展 8/1〜8/31に出品 |
先月まで展示していた作品について紹介します。
[内容]
舞台となった斜面には、背丈の長さほどあるワラビやコウゾなどの草が茂っており、それを刈ることで通路をつくり、探索しながら作品を体験します。
道は降ったり上ったりする徒歩3分ほどの長さです。そして道中には、とくに急な傾斜が2カ所在り、そこには数多くの鏡が設置されています。
鏡があることで、手すりに掴まって足下を確かめながら降る「自身の映り込み」を見られるつくりになっています。また険しい上り道においては、傾斜に沿って上向きの鏡があることで前傾姿勢の自己像が見られます。
その際の自己像とはポートレートなどで用いられることの多い胸像・全身像の構図ではなく、靴や手、頭部からお腹などが断片的に同時に映る像です。しかも鏡は斜面に沿って置かれているため、ナナメから映り込む自己像になっています。
このようなアトラクションのある本作品は「上り降りする自己の反射」を通して、斜面という土地の自己像を描き起こそうという「自画像」です。
スタート地点にある斜面の部屋 |
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