このブログに並べる写真は「反射」していることが多い。
ゆらゆら光る反射を見ていると見入ってしまう。
反射といえば、やはり「自画像」である。
自画像は描き手自身の姿を描いた肖像画。
この肖像画は特異な扱われ方をされることがある。
それは、描き手とモデルが同一という点からだ。
レンブラントやゴッホは「己の悲痛な人生をみつめる絵画」で聖なる評価をもらってきた。
しかし、自画像絵画において、特異な点はまだある。
それは「鏡」を描いていることだ。
描き手とモデルが同一…といったときのモデルとは鏡に反射した姿のこと。
つまり鏡面を描いたのが自画像なのだ。
ゆえに言いたいことは、自画像のモチーフとは鏡という事物なのだ。
鏡を描いた絵画はやはり特異だ。
そして自己はさまざまな反射に取り囲まれているのだ。
ゆらゆらの反射に、鈍い反射に、投影した像を認めるなら周りの風景の質感は変わって見える。
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